毎日かあさん4 出戻り編

80pより
ちゃんとしゃべったらのどにつまった小石がぜんぶ出てきそうだったから。
だから病室でさいごの日に 「ありがとう」
「君にあえてしあわせな人生だった。」「もう悔いはないよ。」
彼は背中をむけて私に言った。 私は背中をむけて何も返事をしなかった。
でもその日は けっこうはやくやって来て
20年間ウソ話ばかり作ってきたのに 私はこの日のために自分の子供にするウソを用意してない。
動かなくなった彼の前でいつまでたっても泣きやまない私に
子供達が最初にしてくれたことは 「おかあさん おかあさん」
私を笑わすことだった。

神さま 私に子供をありがとう。


(中略)

さいごに
子供を傷つけずにすんだ。 人として死ねる事がうれしい。 と言っていた。

最近読んだ本では1番感動した話なんだけど、なぜこんな絵に描いたような幸せな家族でも離婚するかな? 結婚したことのない私には永遠の謎かな? 人を好きになるということ、人生の中では1番素晴らしい事だと思うけど、それと結婚とは別なのかな?
西原理恵子は恨ミシュランから見てたけど、当時こんなおもしろい女流漫画家見たことない、くらいの感覚だったけど今回は見間違えるほどシリアスだね。 鴨志田さん、愛されていたんだね。